小学校支援員ねずママ子ども成長応援日記♪

現役特別教育支援員の小学校通常級での支援記録です。

イジメのいろいろ。

とある小学校の通常級で発達凸凹支援員をやってます。

日々の支援の中で感じたこと、考えたことをつれづれに綴っています。

 

いよいよ今年も暮れようとしています。

今年も色んなことがありました。

長男が受験だったり、次男が不登校になりかけたり、親が倒れたり。

なかなかパワフルな1年でした。

そんな年の最後に、あらためて誓うことがありました。

 

先日、家族で公園に犬の散歩をしに行った時のことです。

夕暮れで、公園では少年野球チームの練習が終わったところだったようで、数人の子たちが遊具に登って遊んでいました。

すると、中の子供の1人が次男に気づいて「あ、〇〇(次男)じゃん!」と言うと次々と他の子もホントだホントだと、次男の名前を呼び出しました。

すぐに同級生がいるんだと気付きました。

するとすぐに誰かが笑いながら「イケメーン!」と言いました。すると次々にみんなが「イケメン」と囃し立て始めたのです。

次男見ると、黙って下を向いていました。ぐっとこらえている様子でした。

 

たまらず次男を呼ぶと、さっとその場から離れ、私の元に駆け寄りました。

 

次男のなんとも言えない硬い表情を見た時、これが彼の学校を嫌がる原因かとやっと解った気がしました。

 

彼が学校に行きたくないと言い出した時、一体どんなひどい言葉や態度で傷つけられているのだろうと思っていました。

しかし、ポジティブな褒め言葉の裏に綺麗に隠された、からかいや蔑みもあるのだと言うことをこの時目の当たりにしました。

 

後で彼に聞くと、「よくあるからそういう時は黙ることにしてる」と言いました。

無性に腹立たしくて哀しい気持ちになりました。

 

たとえその同級生を責めたとしても「褒めて何が悪いの?受け取る方が捻くれているんだ」とでも言うのでしょうか。

なぜ次男が嫌な思いをするのか分かりもしないのでしょう。

想像力の欠如というやつです。

 

なるほど、これでは親にも先生にもいじめられたことを説明できないわけです。

だって言葉としては褒めているんですから。

それを大人に言っても、なぜ嫌なのか解ってもらえないと思ったのかもしれません。

 

いじめも高学年ともなると高度な技術を使うなと思わず感心してしまいました。

いじめる側の子も、いかに自分が犯人にされないか言い訳を用意しながらやるのだとしたら、なんと悪質。

 

そしてさらに腹立たしいのは、その場にその子たちの親もいたのです。

 

大人ならあれを見て変だと思わなかったのでしょうか。

 

しかし私がその親を責めたとしても、きっと何が悪いか分からないか、悪く受けとるのがおかしいと多数で反撃してくるのでしょう。

子供を観察していないから分かるはずもありません。

 

子供社会も大人社会も同じことが起きているだけなのです。

 

次男には、「お母さんは、あれをいい気持ちはしなかった。明らかにバカにしてるように聞こえたよ。しかも集団で卑怯だ。」と怒って伝えました。

こんなこと我慢することじゃなくて、怒るところだよね。

でも怒ったところでさらに面白がられるだけ、と次男は分かっているのでしょう。

だとしたら、まずはとにかくその場を離れること。

自分でどうにも出来ない時は大人の力を借りること。

けっして我慢して溜め込まないこと。

などを次男に伝えました。

 

私の子供たちは、心から相手の良いところを素直に褒めたり、称えたり、感謝したり、ストレートなコミュニケーションができる子に育って良かった。

 

彼らが裏切られることない社会に、私たち大人がしていかなきゃ。

そう誓った年の瀬でした。

 

来年も支援は続く…