学校での「出来ない子」とは。
とある公立小学校の通常級で学校支援員をやってます。
日々の支援の中で感じたこと、考えたことをつれづれに綴っています。
いよいよ3月。支援員としての生活もあと1週間で終わろうとしています。
この3年間を振り返ってたくさんのことを学びました。
自分の経験不足も痛感しました。
新しい気づきも満載でした。
一番大きかったのは、自分がこれまでいかに学校的価値観に縛られていたか、そして学校の成績で測られる物差しがいかに偏っているかということ。
「出来ない子」認定されるのは、まずはテストの点が悪い子。
そして集団行動について来られない子。
先生の指示に従えない子。などなどあります。
しかし、たとえ上記の「出来ない子」認定されてしまった子であっても、
困っている人にさっと手を差し伸べる、温かい言葉をかける、脱いだ服を丁寧にたたむ、予測して行動ができるなど、素晴らしい所が随所見られることがありました。
逆に成績が良かったり、先生の指示をちゃんと聞いて動く子でも、人を馬鹿にする、傷つける、嘘をつく、時間が守れない、整理整頓ができないなどたくさんいました。
知能や学力の高さが、生活スキルの低さや人間性の問題を覆い隠してしまうのです。
そして見過ごされたり、様子見されているうちに思春期を迎えて、本人が思い悩み、いずれ取り返しのつかない問題に発展する場合があるように思います。
昨今の少年少女の事件や自殺、不登校の多さはこういうことも関係しているのではないかなぁと思えてなりません。
学校の中で浸透する偏った価値観は、社会で通用しないことが多々あると私は思います。
そこのギャップが何とかならないものだろうかと、この3年間を通して歯痒く思うようになりました。
子供を変えるのではなく、大人が、社会が変わらなくてはいけないのではないか。そう思います。
自分に何ができるか、これからもしっかり考えながら次のステージへ進みたいと思っています。
今日も支援はつづく。