小学校支援員ねずママ子ども成長応援日記♪

現役特別教育支援員の小学校通常級での支援記録です。

こだわりはワガママか。

とある小学校の通常級で発達凸凹支援員をやってます。

日々の支援の中で感じたこと、考えたことをつれづれに綴っています。

 

先日からクラスのAちゃんという女の子が気になっています。

 

彼女は一人でいることが多く、独り言を呟きながらウロウロしたり、唐突に話しかけてびっくりさせたり、勝負で負けると怒り出したりと、私から見れば典型的な特徴を持つとっても真面目な女の子です。

1年生の頃から友達から注意を受けたり、テストの点が悪いなどのたびに泣き出していました。

 

2年生になっても気になる行動はあったのですが、割と落ち着いて過ごしているように見えました。

 

ところがある日、何人かの友達がAちゃんを含めた何人かの子達に、先生の指示と違うことしていると指摘しました。

 

するとAちゃんは、突然すごい剣幕で怒鳴り出したのです。

「なんで何度も何度もみんなで責めるの‼️」

 

これまでは泣き出して教室を飛び出すことはありましたが、ここまで怒りが前面に出たのは初めてのことだったのでびっくりしました。

周りもあまりの勢いに圧倒されていました。

私は大声で泣き出した彼女をすぐに廊下に連れ出し、泣き止むまで背中をさすりました。

すると彼女は「やっぱり学校嫌い…」と小さな声で言ったのです。

 

 

たしかにキツい物言いの子もいましたが、Aちゃんだけをみんなが責めた訳ではありませんでした。

 

ただ実はこの日、少し前の体育の時間にも、彼女はクラスの男の子から「下手くそと言われた」と泣いていました。

 

要するに彼女の中では、傷つけられる発言が毎日毎日降り積もって、満タンになってしまっていたのです。

一見落ち着いて見えていたのは必死に我慢をしていたのかもしれません。

だから少しのことで、感情が溢れ出てしまい、周りから見れば大袈裟にキレているように見えてしまうのです。

 

このことを担任の先生に伝えたのですが、彼女のそれまでのこともあり「あんなことでキレていたら孤立しますよね、ちょっとワガママじゃないかと思います」との見解でした。

確かにAちゃんもキツい言葉で友達に注意したりすることもある訳です。

それで傷ついている子もいるので、先生としては、Aちゃんだけを被害者にする気にはなれなかったのでしょう。

 

ただ、私的には「学校嫌い」発言は最終段階だと捉えています。

彼女にとっては、もうコップが満タンで1滴でも溢れ出してしまうくらいの限界なのでしょう。

 

彼女にとっては、学校が居心地良い場所になるには大変な時間とサポートを必要となるでしょう。

まずは彼女にいつでもガス抜きできる場を与えること、彼女が「いつもみんなが彼女を責めている」という誤解や感覚をなくすように少しずつサポートできたらと思います。

 

明日も支援はつづく…