小学校支援員ねずママ子ども成長応援日記♪

現役特別教育支援員の小学校通常級での支援記録です。

【キレてハサミを持ち出すBくんのこと①(小1)】

「怒らせるとやばいよ」と周りの子が機嫌を伺うBくん。

 

彼は授業中、教科書も出さず、好きな恐竜の本を読んだり、絵を描いたりしている子でした。

 

当然先生には怒られます😡

怒られると彼は、道具箱からハサミを取り出し、暴れます👹

 

ハサミを取り上げられると、教室を飛び出し、流し台の隅にうずくまります。

 

ただ、積極的に友達の輪には入っていき、消しゴムサッカーや好きな巨大怪獣の話をしたりするのが好きです。

あと、弱い子をからかうことも。

 

それから授業でも、手を挙げて当てられるとわざとふざけておどけます。

みんなを笑わせるのが好きみたい🧐

 

そんな調子でしたから、はじめはどうしたもんかな…と対応に悩みました。

でも、そういう問題行動には理由があるはず。

とにかく観察しました👓

 

そのうち、彼かどんな刺激で怒り出すのかが分かってきました。

 

「バカにされた、と感じた時」

「問答無用で怒られた時」

「テストの点が悪かった時」です。

 

要は自分の思い通りにならなかった時、ということでしょうか。

 

ある時、B君が怒って教室を飛び出し、いつもの場所でうずくまっていた時のこと。

 

とにかく彼が何を言いたいのか、どんな気持ちでいるのか知りたいと思い、彼の横に座りました。

 

たいていの男の子が食いつく話は、ゲームかポケモンなので、彼に聞いてみました。

 

「ねえ、お休みの日は家で何して遊んでるの?ゲーム?」

 

「ゲームなんかやらねえ‼️」

彼が怒って言いました。

おっと、しまった😣

 

「そっか、やらないんだね。じゃあ何で遊んでるの?」

 

彼はしばらく怒った顔をしていましたが、そのうちポツポツと話始めました。

 

ゲームは欲しいのにお父さんが禁止と言って買ってくれないこと。

何でも禁止、禁止とうるさいんだと。

 

お母さんは結構欲しいものを買ってくれること。

こないだもキャッチボールするグローブを買ってくれたと。

 

じいちゃん、ばあちゃんもうるさいから大っ嫌いなこと。

 

お姉ちゃんがご飯を用意してくれること…

 

饒舌に話し始めたその時、担任の先生がやってきて、「授業中だよ」と教室に連れ戻しました。

 

もっと話が聞きたかったけど、

授業中なので、話し相手になってはいけないな、とちょっと反省😖

 

やっぱりいっぱい我慢してることがあるんだね。

 

彼にも言いたいことがたくさんある。

それを周りの都合で押さえつけられて、

言い返せなくて、だから武器を持って、

自分を守っていたのかな。

 

彼は心も体もカチカチでした。

頑な彼が、せめて学校では穏やかに過ごせるといいなと思います。

 

これから少しずつ、少しづつ、解きほぐしていこう😌

 

今日も支援は続く…🚃