小学校支援員ねずママ子ども成長応援日記♪

現役特別教育支援員の小学校通常級での支援記録です。

【片付けが定着しない子】

とある小学校で発達凸凹専門支援員をやってます。

日々の支援、自分の子育ての中で感じたこと、考えたこと、伝えたいことをつれづれに綴っています。

 

今日はうちの息子たちの「片付け」について書きたいと思います。

 

以前も書きましたが、私は昔、自分の時間を優先するあまり、子供のやることをどんどん先取りしてやってしまっていました。

その例がお片付けです。

 

いつも子供が散らかした後をプンプン怒りながら片付け続けていました。

 

ひどい時には「片付けしないなら遊んじゃダメ‼️」と言ってしまったことも。

しまいには片付けのいらないDVDを延々観せる始末😞

 

そうすると当然、子供は片付け方を知りませんし、覚える機会もありません。

 

なのに私は、息子が片付けられないことをひたすら怒っていました💢

とても酷いことをしていたと今でも反省しています😞

 

子供の特性がわかって、学んだ対応法があります。

 

例えば、きれいに片付けられた状態を写真に撮り、見えるところに貼ってすぐに思い出せるように工夫すること。

 

また、収納場所を決め、引き出しの中に入っているものは名前をシールを貼り、中身を見える化すること。

 

そして、子供が片付けたら、その場で褒めること。

片付けられないことを怒っても全く意味はありません。

 

ある日のこと。

次男が彼の大切なものをなくし困っていました。

やれやれと思いながら、次男と散らかった部屋を一緒に探しました。

小一時間すると、ごちゃごちゃになったプリントの中から探していたものを発見❗️

 

次男に「部屋がきれいに片付いていたらこんなに困ることなかったんじゃない?」と言うと、

次男は安堵と喜びに溢れた顔で「ホントだ」と言いました。

その日の夜、次男が

「明日の朝でいいから俺の部屋見てね」

というので翌朝覗いてみると、

モデルルームのような光景が🥰

スリッパまで向きを揃えて並んでいて驚きました。

すかさず写真に撮り、机に貼りました。

さらに驚いたことには、何ヶ月経っても部屋がなかなか散らからないのです。

 

先日個人面談で学校行き、机の中を恐る恐る見せてもらったところ、

道具箱もまずまずきれいに整頓されていました。

 

何故彼が片付けが定着できたのか、

理由を考えてみました。

①無くし物をしたことで困り、片付ける理由が判ったこと

②自分でやるぞと思い立ったこと

③自分で片付け場所を決めたこと

長男は私の悪い介入時間が長かったせいか、今でもなかなか片付けが定着しません😅

このことから、長男がなかなか片付けが定着できない理由がわかりました。

だって私が片付けたり、無くし物を見つけたりしてたんですもん😭

でも、だからといって焦らないことにしました。

長男本人が困った体験をして、それをどうにかしたいと思わなければ、誰が何を言ったって変わらない。

あわよくば大人になるまでにできたら万々歳。

それまではたまに一緒に片付けよう。

 

このように、小学校でもいつも物を探してる子、忘れ物の多い子は、けっしてだらしないということではないのだと思います。

ちゃんと片付ける理由を実感して、

片付け方を自分で考え、実行すれば、

おそらくほとんどの子はある程度できるようになるのではないかと。

 

もちろん個人差があるので、

最初にどこまで手を貸してあげたらいいかは見極めなければなりません。

 

「なんてだらしないの!」と無駄に怒る前に、ぜひ出来そうな手前まで手助けをしてあげてください。

 

そして今日も小さな浮き輪を投げ続けます😊